お早いですね。もう半年だそうです。
6月になりました。
各地梅雨入りをし、湿度も50%超えが日常となりました。
毎度のように申し上げますが除湿機をご準備下さいませ。
さて、職業柄 「梅雨」、「雨」というのは、普段以上に気を使い、なかなか厄介なお天気に感じるのですが、私個人的には嫌いではありません。 (しかも 何故か私には雨を降らせる特殊能力があるみたいで・・・。苦笑)
ショパンの前奏曲に「雨だれ」があるように、雨音というのは、これは何とも風情を感じてなりません。
しかしながら、時々発生する豪雨は耳障りな「雑音」のように感じてしまう事も。
「雑音のような雨」、風情ある雨音が時折、恐怖と背中合わせになる現在。「環境問題」という言葉を使い慣れてしまっては おりませんでしょうか・・・。
長くなりました。本題へ。
「雑音」というのは楽器・音楽において、少々難敵であります。ピアノに携わっておりまして、時々妙な所から雑音を耳にします。
主には「蝶番」や「鍵穴」等の金属部品。
もちろん外装の繋ぎ目付近から発生する事も。
すぐに原因が特定出来る場合もありますが、なかなか見つけられない事もしばしば・・・。
←写真。こんなものが原因になる事も!(50円玉は大きさ比較用です)
時々大きい雑音がするという事で原因を探っておりまして、耳を雑音のする方へ持っていき、ピアノ内部の あちらこちらを調査。
雑音の種類や、振動を促す音域から推測をしましたが、雑音の「中心」にはなかなか行き着かず、工具で フレームと響板の間を調べていましたら・・・、コロッと・・・。

これは「ピン・ブッシュ」といい、チューニングピンを保持する為の部品。
材質は「木」です。
上の写真は加工前の状態ですので専用の穴が大きくあけられる前。
左の写真が加工されピアノへ取付けられた状態。
加工前の物がピアノの中に落ちているという事は、製造の段階で誤ってフレームの間に入り込んでしまったと思われます。
雑音の原因が木片や異物といのは時々あるのですが、ピン・ブッシュは 稀なケースかと。
メーカーの方には気を付けて頂きたいものですが、現場の我々にとっては雑音処理も立派な仕事。
そして雑音処理が出来た瞬間は、「奥歯に挟まったものが取れた」ような、何とも開放的な気分になるのですw
さて、窓の外にはまだまだ雑音混じりの雨。
梅雨明けをし、開放的なシーズンまで、まだ先は長いですが、頑張って乗り越えましょう!
※ 梅雨明けしたらセミが騒がしいですけどね。。。m